OVERKASTでプロジェクトを進行し、設計とディレクションをした「株式会社 小堀建築設計事務所」のWebサイトを公開しました。
Tetsuo Kobori Architects – 小堀建築設計事務所
このWebサイトで目指したのは、アーキテクトの「言葉にならないイメージを、言葉にせず、また違ったイメージとして伝えること」。
ここで何かを語るわけではなく、あくまでアーキテクトの「思索」が漂うランドスケープとして、Webサイトをとらえてみました。
そのため、建築のポートフォリオにくわえて、アーキテクトが体験した情景や活動も同じように、シンプルなグリッドの上にランダムなリズムで配置しています。
ミニマルなナビゲーション構造、静かな余白、淡い光と影、Webサイトのあらゆるところで、アーキテクトの作家性が感じられるような空間を目指しました。
ロゴにも使われた書体は、NSSGの神村さんによるデザインで、今から約100年前にCobden Sandersonが主宰していた「Doves Press」という出版社のセリフ体の骨格をベースにしたサンセリフ体です。
単純な合理性のみを目指した工業的なサンセリフ体ではなく、アーツアンドクラフツ時代の精神も反映した、新しいサンセリフ体です。
好奇心を忘れず素直に驚き、自分の感性に響くまで諦めないアーキテクトの人柄が、そこに流れる「思索」が、このWebサイトからすこしでも感じられることを願っています。