日本再考という意味も込めて、以前作成したロラン・バルトのtwitterボット、テキストの快楽(@textbot)で「表徴の帝国」からの引用を始めました。

表徴の帝国

テキストの快楽(@textbot)

バルトは60年代後半に何度か来日していて、これはその後の1970年に発表された著書。本人も「筋のない物語(ロマン)」と語る、かなり私的な日本文化論です。

ちなみに「表徴の帝国」の「表徴」とは、バルトの言葉を借りると、「一枚の紙のように、表と裏でできあがっている統一体」であり、「つまり、一つまたは複数の言葉(語)の聴覚的映像と、その言語の概念との統一体である」。

またバルトによれば、西洋は「意味の帝国」であるのに対し、日本は「意味」を喪失した「表徴(記号)の帝国」で、その相違を西洋人としての視点、そして記号論者としての視点で書いています。日本で生活しているからこそ気付きにくい考察にハッとさせられるテキストです。

写真を逆さまにしていただきたい。何ひとつ付け加わるものも変わるものも、ありはしない、何ひとつ。

写真を逆さまにしていただきたい。何ひとつ付け加わるものも変わるものも、ありはしない、何ひとつ。